EMIKA_GAMESは、ロシアに拠点を置くデベロッパーだ。ホラーゲームを専門に手がけており、この1年半ほどのあいだに3作品をSteamにてリリース。最新作として今年7月に配信された『Summer of ’58』は、ロシアに存在する閉鎖されたとある施設が舞台の、一人称視点サイコロジカルホラーゲームである。その施設では、50年前に殺人事件が発生。容疑者としてひとりの子供が浮上するも、その子は行方不明となっていた。ビデオブロガーである主人公は、そんな曰く付きの施設に潜入する。
同スタジオの作品は、いずれもユーザーレビューにて「非常に好評」を獲得しており、『Summer of ’58』も同じくである。しかし同スタジオによると、本作のリリース後にかなりの数(a huge number of)の返金リクエストが、ユーザーから寄せられたという。一部のユーザーに至っては、好評レビューを投稿しておきながら、返金を請求していたそうだ。
実は、本作はクリアまでの時間が2時間に満たない短編作品である。Steamの規定上、購入から2週間以内かつプレイ時間が2時間未満であれば、ゲームを返品し返金を求めることができる。断定はできないが、『Summer of ’58』のプレイを楽しんだにもかかわらず、そうした仕組みを利用して、お金を節約しようと返金したユーザーが相次いだのかもしれない。
返金リクエストが相次いでいる状況を受けてEMIKA_GAMESは、新作を開発するための収益を得ることができないと嘆く。そればかりか、何か新しいことをしようという気持ちを失ったとして、無期限でゲーム開発から離れる考えを明らかにした。ツイートでは主語が「I(私)」となっていることから、同スタジオは個人で運営している模様。今回の出来事には大きなショックを受けたようだ。
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20210827-173881/
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Source: Y速報