元ロックスター「GTA6のPC版が未定なのは売れないから、PS5版が最優先で他は後回し」

元ロックスターでGTA5・RDR2などの作品に携わったマイク・ヨーク氏が、ロックスターがPC版の開発に時間がかかる理由を語りました。

『理由のひとつは、売れるものを優先したいから。

ほとんどの場合、プレイステーションが売れ筋。他のどのゲーム機よりも売れていた。

なので、開発者はまずプレイステーションの開発・動作に全力を注ぐ。その後Xboxへの移植を行います。

私がGTA5の開発に携わっていた頃は、PS3とXboxの開発に集中していた。PS3は当時、メモリや様々なものを使用する上で、より優れたハードウェアだったから。

開発者はまずプレイステーション版の開発・動作に全力を注ぐ。そしてXboxに移植し、両バージョンのテストを行う。

その間もPC版は存在してはいますが、まだ洗練されていません。家庭用機向けにデータなどを供給し、機能させるだけの状態。

プレイステーション版がほぼ仕上がり、FPSも良好でバグもほとんど解消、準備が整い次第リリースする。そうなるとPC版の開発に集中できる。

PC版の開発プロセスに入ると、新しいアイデア等も思いつく。例えば、あるシーンで「今はPCだからメモリに少し余裕がある」と。そこで人間などを多めに配置したりできる。

持っているPCにもよるが、高性能であればよりよく動作させることができる。なので、まずは開発時点で入手可能な最高のPCパーツに最適化する。

しかし、PCは一人一人が異なる性能のPCを持ち、異なるハードウェア、異なる種類のCPUやGPUを使っている。

一方で何百万人もの人々に出荷されているプレイステーションとXboxでは、同じグラフィックカード・同じアーキテクチャが箱の中に入っている。

PCでは、メモリ使用量や、ゲームがバックグラウンドで行っている様々な事が、様々なコンフィギュレーションで失敗したり混乱したりする。

PCでは家庭用機よりもっともっとゲームをテストする必要がある。何度もテストしなければならないので、PC版の開発は難しいのです』
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