富野由悠季「逆襲のシャア」制作での後悔と「ガンダム」を10年作り続けてわかった人類の課題
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0d9292697a6c7fa01bd681e1cebbab5fc5282b8
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■人類が宇宙で暮らすことはあり得ない
――「逆襲のシャア」をはじめ、ガンダムシリーズは富野監督の60年のキャリアにおいてどんな影響があったのでしょうか。
「機動戦士ガンダム」から「逆襲のシャア」までの約10年間、作品を作り続けてわかったことがあります。人類が宇宙に出て生活したらどうなるのだろうというシミュレーションをしていたことに僕は気がつきました。そこから得られた僕の結論は、人類が地球を出て宇宙で暮らすことは絶対にあり得ないということですね。ただ、それを否定してしまっては「宇宙戦記モノ」が作れなくなってしまいますから、その後も「ガンダム」シリーズを作り続けました。
そのおかげで、僕は人類の宇宙生活に肯定的な考えがあると思っている人もいるようなのですが、全く逆です。人類はこの地球に住み続けなければなりませんし、だからこそ地球環境を大事にしなければなりません。人類の脱出口は宇宙にはないわけです。僕は2014年以降、「Gのレコンギスタ」というシリーズを作っていますが、近年の作品では僕の本音とも言える側面をより前面に打ち出しています。
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Source: Y速報