東京ゲームショウ運営「僕ら現場は任天堂さんを呼びたいが、波風立てたくない人がいるので呼べない」

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2025/09/03(水) 09:12:36.71 ID:ewaF0Xtd0
日経BPが共催している関係で、私は東京ゲームショウの運営に携わっていたんですが、2005年、ニンテンドーDSが絶好調だったころ、東京ゲームショウの基調講演を岩田さんにオファーしたことがあります。任天堂として、ゲームの未来について話してほしい、と。

たしか、講演の順番は、最初が任天堂、そのつぎがマイクロソフトだったと思います。両方とも、ぼくが頼みました。

いまだと講演の前に登壇者からパワーポイントの資料もらったりしますけど、当時は一切なしで、ぶっつけ本番でやる形でした。
みんな、ゲームのマーケットの話をするだろう、くらいのことを思ってました。

そしたら、基調講演の一発目、岩田さんはそこでいきなりWii(当時の仮称 Revolution)を発表したんです。会場にはものすごい拍手と、外国人が指笛をピューと鳴らす音が響いて、一方、日本のゲーム関係者は凍りついた状態で(笑)。

任天堂から新しいゲーム機が出る、というくらいのことはゲーム業界でも知られてましたけど、東京ゲームショウのあの場で発表されるとは誰も予想してませんでした。しかも、岩田さんご自身が新しいリモコンを振るいながらひとりでぜんぶ説明して、これはすごいと、たいへん話題になりました。

なにしろ、東京ゲームショウの日まで、完全に伏せきってたわけですから。会場は大いに沸きました。だから、そのあと講演するマイクロソフトの担当者に、「岩田さん、ずるいよ」と言われて、「いや、俺も知らなかったんだ。ごめんね」と(笑)。

あとで、岩田さんに訊いたら、「いやー、申し訳なかったけど、ここが一番いいタイミングだったから」とニコニコしながらおっしゃってました。

それ以来、岩田さんは基調講演に呼べなくなりました。いや、ぼくら現場は呼びたいんですが、波風を立てたくない人たちがいるので(笑)。

岩田さんは、そういう思い切ったことを平気でやる人でしたね。ぜんぶ岩田さんの判断で、やると決めて、そこで発表する。インパクトがありますよね。

社長である岩田さんが、ぜんぶ自分で壇上でしゃべるわけですから。
https://gamecolumn.jp/blog-entry-70475.html


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Source: Y速報

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