業界アナリストも驚いた過去最大のLBO案件
EAがサウジアラビア政府系ファンドを中心とするグループに全額現金で買収され、非公開企業化や過去最大のLBO(レバレッジド・バイアウト)として、各種メディアが大きく取り上げたのは9月30日のことです。
買収完了後もカリフォルニア州のEA本社や、CEOのアンドリュー・ウィルソン氏は変わらず継続する予定です。
しかしLBOというM&A(企業買収)の手法(※)により、EAは200億ドル(約3兆円)という巨額の負債を背負い、今後の舵取りがどうなるのか注目を集めています。
(※レバレッジド・バイアウト:買収対象の企業の資産や将来の利益を返済の原資とすることで、少ない自己資金で大規模な買収を可能にする手法)
「PCGamer」によれば、DBD Investment BankのPhilip Alberstat氏は「『Apex Legends』『バトルフィールド』『EA Sports FC(元FIFAシリーズ)』からは年間約75億ドル(約1兆円)の収益を上げています。EAには200億ドルの負債を返済する余裕がある」と述べています。
また、同氏は大手パブリッシャーにはできないことに挑戦するクリエイティブ系の活躍の余地も増えると予想し、「ゲーム業界は資本集約型の大手と、特化型の独立系の2つに分裂する」ともコメントしています。
専門家の多くは「新たなEA経営陣は近い将来、大きく戦略を変える可能性は低い。200億ドルの負債を返済しながら、複数のプラットフォームにわたる既存ライブサービスからの収益化に重点を置くであろう」という見解のようです。
続きを読む
Source: Y速報